相続登記の依頼をうけると、被相続人やその家族の人生がその古い戸籍からうかがえることがあります。
戦死の記載や外地からの帰国等、昭和の暗い側面も、そこから感じとることもできます。
これは、何も、日本人の相続だけに言えることではなく、外国の方が被相続人である場合にも同様に感じられるところです。
外国の方が、被相続人である不動産の相続登記手続きを嫌がる同業や手間を要するとして、その登記の費用を割高とする者もいるとの噂を聞きますが、私にはその感覚は全くないのです。
人の喜び悲しみ等、人生を感じることのできるこのような手続き程、感動的なものはありません。
今、直面するインドネシア国籍を有する方を被相続人とする相続は、その中でも印象に残るものとなりつつあります。
これほどに、手間がかかったことは過去に例がない相続ですが、特に通常の日本の相続と費用は変わらぬ精算となるよう努めています。
相続人の方と何かを共有できると思えるこのような時間の経過はありがたいものだと思っています。
2010年11月03日
